釜ヶ崎講座ニュース No.46

     釜ヶ崎講座ニュース  No・46
                          2015年6月3日
           
                     釜ヶ崎講座
                           大阪港郵便局私書箱40号
                         大阪市西成区萩之茶屋1-9-7
                           釜ヶ崎日雇労働組合気付
                   事務局 090-2063-7704
       Mail  kamakouza@cwo2.bai.ne.jp
       http://cwoweb2.bai.ne.jp./kamakouza
       http//blogs.yahoo.co.jp/kamagasakikouza
                  郵便振替00940-1-132778
 
 初夏となりました。大変ご無沙汰しました。釜ヶ崎講座への日頃からのご賛同、ご支援、そしてご協力へ感謝申しあげます。講座ニュースN046をお届けいたします
 最初に皆さんに是非とも来て頂きたい大事なお知らせです。
 
 
1  第9回釜ヶ崎講座学習会 6月27日に
              開催のお知らせ。
  生活保護」改悪の問題点を取り上げて
  題目は「今生活保護に何が起きているのかー改めて生活保護の役割を考える」
 
  来る6月27日、釜ヶ崎講座は西成市民館3階講堂にて第9回の学習会を開催いたします。学習会タイトルは「今生活保護に何が起きているのかー 改めて生活保護の役割を考える」です。
 2008年前後をとうしての世界的不況は釜ヶ崎にも更なる失業と野宿の常態化に追い打ちをかける結果となりました。諸団体の働きかけの成果もあり、生活保護に移行できた釜ヶ崎労働者の数は一挙に増大したのは記憶に新しいことです。しかし、このかん生活保護基準が段階的に引き下げられ、今7月にも住宅扶助基準の引き下げ実施がいわれるなか、文字どうり、いま生活保護に何が起きているのかを、講師に生保改悪反対の第一線で活動される司法書士で、反貧困ネット大阪の事務局長を勤められている徳武聡子さんにおおいに問題点を話して頂きます。釜講座事務局メンバーも勉強不足との立場から、生活保護の本来の役割と生活困窮者救済への道はどこに展望があるのかを、みなさんと認識を共有したいと考えておりますので、ご参加ください。
 講師      徳武聡子さん(生活保護問題対策全国会議、反貧困ネット大阪、司法書士
 開催日時   2015年6月27日(土)  PM6:30開演、6;00開場
 場所      西成市民館3階講堂
 交通・アクセス  JR新今宮より徒歩12分
            地下鉄四つ橋線「花園町」より徒歩10分
            南海本線「萩之茶屋」より徒歩3分
 資料代       500円
 
 それでは、いつものように最近の活動を簡略にご報告させてもらいます。
 
2 第45回釜ヶ崎越冬闘争貫徹さる
    仲間の団結で命、守りぬく
 2014年12月28日の突入集会から明けて新年1月5日の「お礼参り」=対府・市要望書提出行動まで第45回釜ヶ崎越冬闘争が仲間の団結で1人の餓死・凍死者も出すな!を合言葉に今年も闘われました。今年の越冬闘争の特徴は釜ヶ崎地域うちで「臨泊」を実現させたことです。70年代初頭より行政は「治安対策」上、地域外で「臨泊」の場所を提供してきました。(70年中期以降は南港) 
 「釜ヶ崎で正月を迎えさせろ」は釜ヶ崎労働者の、とりわけ「臨泊」を利用せざるを得ない仲間の切実な積年の願いでした。今回、港区の第2港晴寮の65名をのぞいて、356名の仲間が地域内の「臨泊」を利用して釜ヶ崎で正月を迎えることができました。とりわけ今宮シェルターでの「臨泊」では、普段シェルターを利用している仲間も臨泊スタッフとして働くことができるようになり、仲間同士が支えあう関係を創りだすことができました。また
 差別・抑圧からの解放を掲げて闘ってきた釜ヶ崎の労働者は今越冬も反基地、反原発をはじめあらゆる差別・排外主義とたたかう支援の仲間との交流・団結を打ち固め、差別も失業もない、安心して働き生活できる社会をつくる決意・希望をおおきく、ふくらませました。
 釜ヶ崎講座も今越冬闘争に連帯しながら、年末12月30日には「釜講座1日越冬行動デー」、明けて新年1月3日には恒例の「釜歩きツアー」を行いました。「1日越冬行動デー」には事務局メンバーも含めて7名の参加をいただき、地域内人民パトロール、医療パトロールをやり抜きました。この行動には沖縄・辺野古より、はるばる越冬闘争連帯行動に来ていた沖縄青年の仲間も参加して下さり、交流を深めました。途中、三角公園では釜日労・佐々木書記長から今越冬の意義・状況を聞かせてもらいました。さて新春恒例の「2015釜歩きツアー」には約20名の皆さんが参加して頂き、水野阿修羅さんの案内で盛り上がることができました。今回は、とくに地域内、「花園1丁目・2丁目」近隣を重点的に歩き、西成特区構想の進捗の中で街がどう変化してきているのかを押さえて水野さんは案内してくれました。地域内に建つ老人向け医療ケア付きマンションなど、センター周辺の様子が変わりつつあること、だからこそ再開発の名のもとに巨大タワーや一部の巨大資本のビルが立ち並ぶ街にさせないためにも労働センターを中心とする「仲間同士が支えあう労働者・住民の街」として維持・発展させていくことの大切さを案内人の水野阿修羅さんは強調しました。今回も心地よい思いを胸にツアーは大成功しました。参加して下さった皆さんの釜ヶ崎を見る視点も高度さを年ごとに増し、これに応えて講座事務局はツアーを今後も高めていく所存です。紙面を借り、水野さん、ご参加のみなさんにお礼申し上げます。
 
 
3 第46回釜ヶ崎メーデー 闘われる
   団結を拡大し労働者の更なる力をつよめ
             諸要求の実現へ!
 
 去る5月1日、西成総合センター下にて釜ヶ崎日雇労組、反失業連絡会主催で「第46回釜ヶ崎メーデー」の集会とデモが闘われました。釜ヶ崎講座も学生企画ネットなど、支援連帯の団体とともに参加しました。釜日労、反失連は4月30日、「メーデー前夜祭」を持ちました。メーデー当日の集会には100名の仲間が結集、生活まもれ、野宿を許さんぞ、失業はダメだぞ、などの声をあげながら全世界の労働者と団結する気概のもと地域内をデモ行進しました。その後、釜ヶ崎の労働者は大阪市・府に対する「要望書」を持って松井知事・橋下市長に行動を展開しました。要望書は釜ヶ崎就労・生活保障制度の実現を目指す連絡会の名で出され、「特別清掃拡充」等5項目を要求しました。この「要望書」の特徴の1つは先般実施され否決された「大阪市廃止・特別区設置」=「大阪都構想案」による行政区分の変更の有無にかかわらず、釜ヶ崎およびホームレス対策が後退することが無いように断固要求している点にあります。これまでの「特掃」を柱とした諸権利が絶対後退することが無いよう、運動を堅持していく決意のあらわれがこの「要望書」に読み取れました。さて今日、大阪のメーデーは「連合メーデー」「中之島メーデー」など分裂開催されているのが実状です。釜ヶ崎の労働者は今第46回メーデーをやりきる中、団結し、共に起ち、共に撃つ(たたかう)重要性を強調し、さらに連帯していく決意をかためていました。講座もさらに釜を中心にしておこる諸問題の宣伝と学習を強めて、市民と釜ヶ崎の結び付きに寄与していく決意です。(この項おわり)
  4 今年も第44回釜ヶ崎夏祭りが
                 近づいてきました!
 
 釜ヶ崎講座は今夏、第44回釜ヶ崎夏祭りに合わせて、
 
  2015年8月14日 「特掃見学ツアー」 AM7:30分―釜日労事務所まえ集合
 
  2015年8月15日「夏祭り釜歩きツアー」PM1:00分―釜日労事務所まえ集合
 
      を企画しておりますので、みなさま多数ご参加ください。
    (共に参加料ナシ。熱中症対策をよろしく。14日は軽作業の服装で。)
 
            詳細は事務局まで090-2063-7704
 
 
  その他、おしらせ
 
 釜ヶ崎講座は皆さまのカンパで活動させていただいております。
  皆さまの温かい御厚志をお待ちしております。ニュースとともに
  振り込み用紙を入れさせて頂いておりますので、宜しくお願い申し上げます。
                      釜ヶ崎講座事務局
 
                             以上です。