8月15日釜歩きツアーは中止します

8.15釜歩きツアーの中止のお知らせ
 
8月15日12:30からの予定の釜歩きツアーは中止いたします。
台風接近のため釜ヶ崎夏祭り実行委員会は、本日20:00で第48回釜ヶ崎夏祭りを中止することになりました。盆踊りも中止し、やぐらや三角公園ステージ舞台も安全のため、本日中に撤去することになりました。夏祭り実行院会に参加し、勧めてきました「釜歩きツアー」ですが、中止することにいたしました。ご了解ください。
1月3日越冬闘争の機関での「釜歩きツアー」は来年も実施予定です。今回参加を予定されておられた方は越冬時1月3日にご参加いただけるようお願いいたします。
        
                  2019.8.14
                     釜ヶ崎講座事務局

8.15釜講座ツアーの台風下での実施判断について

8月15日12:30釜歩きツアー集合です
台風が直撃した場合実施判断は。10:30にいたします。
問い合わせは
講座事務局  090-2063-7704
釜日労     06-6632-4273
にお願いいたします。

夏祭りでの講座の取り組み案内

第48回釜ヶ崎夏祭り釜講座関係取り組み
○ 特掃体験ツアー
8月13日(火) 7:45 釜ヶ崎日雇労働組合事務所集合
大阪市西成区萩之茶屋1-9-7)
          8:00より特別清掃事業の助草・清掃作業を体験します。
          以下の準備でお願いします
足元はしっかりした靴(サンダル等はお断りします)               長袖のシャツ
          タオル
          基本的には安全帽の着用になります。
釜ヶ崎 55 歳以上の日雇労働者が対象で、大阪市内及び府下の施設や道路などの除草・清掃や、保育所の遊具のペンキ塗りなどの作業です。野宿を余儀なくされる高齢労働者に、働いて収入を得られる就労機会の提供事業です。1994年から始まった大阪府及び大阪市の事業で、釜ヶ崎支援機構が 1999 11月より委託を受けています。国の緊急地域雇用創出特別交付金を活用した事業でしたが、2005年度から大阪府大阪市の単独予算になり、事業規模も縮小を余儀なくされています。この事業は、55歳以上の釜ヶ崎の高齢日雇労働者を対象とした輪番登録制で行われており、2017年度の登録人数は1223人となっています。朝8時半から西成労働福祉センターで登録番号順に1日 202人を釜ヶ崎支援機構が雇用しています。15,700円の収入になりますが、登録人数に対して就労枠が少なく月平均5-6回程度しか就労できないのが現状です。
○ 釜ヶ崎歩きツアー
   8月15日(木)12:30釜ヶ崎日雇労働組合事務所
   参加費  500円
 2001年釜ヶ崎講座開設以来、越冬闘争中の1月3日、夏祭りの8月15日の年二回行っています。以前は大阪城や市役所前の野営闘争現場などでも実施していましたが、現在は釜ヶ崎地区内を中心に行っています。「釜ヶ崎の歴史を探る」「釜ヶ崎を舞台にした映画と文学の現場を訪ねる」「釜ヶ崎のあたらしい施設を訪ねる」「釜ヶ崎の医療・福祉の現場」「釜ヶ崎の住居を探る」などのテーマを導きに、水先案内人は水野阿修羅さんに釜ヶ崎を歩きます。今年のテーマは?当日発表です。熱中症対策をしてきてください。
○ 医療相談
8月14日(水)  13:00から15:00
三角公園本部テント  訪問看護ステーションひなた、歯科保健研究会・わたなべ往診歯科に寄る医療相談と歯科相談(無料です)

第48回釜ヶ崎夏祭り

[第48釜ヶ崎夏まつりを迎えるにあたって]

 1972年に始まった夏まつりも今年で48回目を迎えることとなりました。夏まつりはお盆の時期を釜ヶ崎で過ごす仲間が楽しみにしている行事であると同時に、地域に定着した夏の風物詩でもあります。更に地域外の人たちが釜ヶ崎に接し、理解する為の入口の役割も果たしてきました。その一方で夏まつりは越冬闘争とともにその時々の釜ヶ崎を取り巻く状況とは無縁ではありません。 
 あいりん総合センター建替問題では、既にあいりん職安、西成労働福祉センターは南海高架下へ仮移転、市営第一住宅も萩ノ茶屋小学校跡地へ移転が完了しました。社会医療センターの移転(2020年末予定)が完了すると、現在のセンターは解体されます。今後、建替後のセンターの在り方が重要な問題となりますが、建替までの居場所機能の確保・充実も課題となっています。

 夏まつりではそういった問題の情報を仲間達、地域の住民とともに共有できる場でもありたいと考えています。
 

[夏まつり本部のご案内]
公園北側、真ん中出入口付近に本部席を設けています。
パンフ・ステージスケジュール等の配布 体調不良の方、救急時の対応
夏まつりカンパの受付(カンパ箱) 忘れ物・落し物等の対応受付
等を行っています。お気軽にお立ち寄り下さい

 
[実行委員会企画のご案内]
12()

 ちんどんパレード(15時~16時半)
地域の子供たちとねぷた隊、音楽隊が釜の街中、新・萩の森、居場所棟などを夏まつりのチラシを配りながらねり歩きます。今年はこどもの里15時集合です。

 前夜祭集会(1810分~1910)
実行委員会に参加している各団体からのアピール、辺野古基地問題原発問題、慰安婦問題を闘う各地の仲間からの連帯アピールも行われます。

13()
  のど自慢大会(1730分~1850)
 実はこれがステージのメインイベント。杉本さんのアコーディオン伴奏でそれぞれの「十八番」を披露します。30分ほど前からステージ横で受付ますが先着順となりますので定員オーバーの場合はご容赦ください。
14()

 スイカ割り・つなひき大会
(16
00分~1730)
 ステージ前にでっかいブルーシートを広げ、子供も大人も「エイヤ! 」とスイカめがけて棒を振りおろします。つなひき大会は三角公園の端から端まである特大の綱で阪神ファン対巨人ファンの対決です。

15()

 すもう大会(16時~1720)
 やぐら後方に作られる特設土俵で、こども相撲、女相撲、男子年齢別横綱決定戦が繰り広げられます。我こそは、という強者待っています。
各大会、景品・賞品があります。

 盆踊り
(13
日~15日、2010分ころ~22)
 祭りのしめはやはり盆踊り。各地の音頭に合わせてやぐらのまわりで老若男女、時間も歳も忘れて踊ります。

ステージライブ
(12
日の前夜祭は1520分~21時。
13
1415日は午前1030分~2030分頃) 
夏まつりの趣旨に理解・賛同した約40組のアーティストが出演します。演歌、フォーク、ロック、ブルース、ボサノバ、ラップ、民謡、三線、エイサーと色とりどりの唄、演奏、パフォーマンスが繰り広げられます。

慰霊祭
(15
日、1900分~1930)
夏まつりの期間中、三角公園の本部席のとなりに祭壇を設けています。15日にはここ一年の間に釜ヶ崎で亡くなられた人たちの名前を読み上げて追悼します。最後に「ふるさと」を参加者全員で合唱します。亡くなられた仲間がいる方はまつりの期間中でも本部席に申し出て下さい。

48回夏まつり三角公園ステージスケジュールです。

812日(月)
1520
西成聖歌隊
1545
コバやん
1610
藤本、ちんどんパレード、調整
1655
たけ楽団
1720 KEY
1745
ちすんバンド
1810
前夜祭集会
1910
調整
1920 E-MOTION
1945
アチャコフレンズ
2010
ながいよう
2035
松ちゃんバンド
2100
終了

813日(火)
1050
釜凹バンド
1150
釜輝&咲子
1215 ASA
1240
フォーウッズ
1305
バンドUU
1330
阿部ひろえ
1355
ヤンシ
1420 CHIHARU
1445
ほのぼのクラブ合唱団
1505
アピール、調整
1535
演芸アワー
立川こしら 京山幸太 岡大介
1650
アピール
1655
カオリーニョ藤原
1720
アピール
1725
のど自慢大会
1840
歌謡ショー
山田みのる 一やん 飛鳥とも美
1950
調整
2000
河内音頭
2020
盆踊り
2130
終了

814日(水)
1100
南港東八丁目
1125
カオリン
1150
即興楽団UDje()
1215
ヨヲコヲヨ
1240
調整
1250
グルーヴィン
1315
どぼちょん家族
1415
オールドグラフィティ
1440
趙博
1505
中川五郎
1530
調整
1600
すいか割り大会、綱引き大会
1730
ソケリッサ
1755
アピール
1800
労働者名人会
1830
アピール
1835
はるまきちまき
1905
アピール
1910
山中一平
2010
調整
2030
盆踊り
2130
終了

815日(水)
1200
加納さちあ
1225
徳井由美子
1250
レイバーZ
1315
イオリグミ
1340
調整
1350
平田隆
1415
アカリトバリ
1440
まちゅこけ
1505
ダンシング義隆&
ロックンロールフォーエバ
1530
調整
1600
すもう大会
1720
ヘンリー松山と彼のコメット達
1745
アピール
1750
三線の会
1820
アピール
1825
釜ヶ崎芸術大学合唱部
1855
調整
1900
慰霊祭
1930
アピール、調整
1940
珠木奈美
2020
調整
2030
盆踊り
2130
終了

7.13仕事つくりフォーラム釜ヶ崎

713日(土)フォーラム開催のお知らせです。
『仕事づくりフォーラム釜ヶ崎
 ~この西成(まち)、大好きやねん~
日時:2019713日(土)
   13時~1645分 (開場:1230分) 
会場:あいりんシェルター居場所棟
  【禁酒の館】2階(大阪市西成区萩之茶屋1-9-27
参加費:無料 
参加方法:申し込み不要                
                           
1部講演(パネルディスカッション)13時から1530分 
「地域での仕事おこしと、まちづくりについて」

講演:萩之茶屋地域まちづくり合同会社 
    社長 西口宗宏 氏 
コメンテーター:大阪市立大学
         教授 福原宏幸 氏 
登壇者:NPO法人フリーヘルプ 
     理事長 西本精五 氏 
    株式会社ナイス 
     田岡秀朋氏 
    ワーカーズコープ連合会 
     理事 伊藤剛 氏 
    NPO法人釜ヶ崎支援機構 
     事務局長 松本裕文 

2部 お仕事マッチ 清掃講座編   
    (講座の募集も行います)1545分から1640
「仕事に繋げよう いきいき清掃講座」
 ~釜ヶ崎支援機構とワーカーズコープがタッグを組んだ~
報告者:ワーカーズコープセンター事業団
     尼崎事業所所長 津田益男 氏
    ワーカーズコープセンター事業団
     大阪事業所所長 竹越修治 氏
    お仕事マッチから
    ワーカーズコープに就労 
     明石勝美 氏 

 ユニバーサル就労を目指す地方自治体の条例や取り組みは全国的な広がりを見せています。
 この3月には大阪府のハートフル条例が改正され、今後益々この流れが加速されることを期待する次第です。
 一方釜ヶ崎地域では、昨今外国人観光客の急激な増加もあり、ドヤがホテルに代わっていくなど町の様子が変わりつつあります。また、報道でも伝えられていますが、この先、労働福祉センターの建て替えや大型ホテルの建設等に起因して、この潮流は益々激しくなっていくことだと思います。
 このような激動の変化の中、ただそれを見守って過ごすのか?それとも「地域のみんなが主人公」となり地域のために本当に必要な仕事をおこし、地域のための「まちづくり」を進めていくのか、近い将来必ず問われてくることになるのではないでしょうか?
 本フォーラムでは地域の内外で「仕事おこし」や「まちづくり」を推進されている方をお招きし、実際の事例紹介も交え「仕事おこし」や、「まちづくり」について、みなさんと一緒に議論を深めていきたいと考えています。
 そして願わくば、このフォーラムでの議論が釜ヶ崎地域だけの問題にとどまらず、みなさんの地域の課題解決の一助に繋がれば幸いです。
 地域で仕事おこしを実践されている方、その思いのある方、内容に少しでも興味を抱いていただいた方。
 そんな皆さんと当日お会い出来ることを楽しみにしております。

5・25講座講演のつどい・仕事つくり集中講座4





釜ヶ崎講座×釜ヶ崎支援機構 タイアップ企画 仕事づくり集中講座4


(第24回 釜ヶ崎講座講演のつどい)


テーマ:ユニバーサル就労ですすめる地域(釜ヶ崎)の仕事つくり


講 師:冨田一幸(株)ナイス取締役


        大阪知的障害者雇用促進建物サービス事業組合代表理事


 


日 時:2019525日(土)1830分から21時(18時開場)


会 場:エル大阪709号室(大阪市中央区北浜東3―14)


 


 この3月に改正された大阪府のハートフル条例。障害者の法定雇用率達成と維持に向けての計画作成や報告が、大阪府と契約する・補助金を受ける・府施設の指定管理者となる事業主に義務付けられました。また障害者でなくとも、就職することが困難な者について、府と関係のある事業主が雇用の促進を図っていくことになりました。


 こうしたユニバーサル就労をめざす地方自治体の条例や取り組みは全国的な広がりを見せつつあります。


 釜ヶ崎では、今後の10年間にさまざまな施設が建て替わる予定です。施設や環境の改善と同時に、地域の就職困難者が働ける場を創り出し、ユニバーサル就労をめざしていくことが、これからの釜ヶ崎のまちづくりにとって重要なポイントになっていくことでしょう。


 今回は、これまでユニバーサル就労の推進に尽力されてきた冨田一幸さんを講師にお迎えいたします。条例改正を契機に、実際どのように地域の就職困難者が働く場を開拓していくことができるか、論議を深めたいと思います。働く場づくり・まちづくりに関心をお持ちの方ぜひお越しください。


 


主催:


釜ヶ崎講座


大阪市港郵便局私書箱40



電話 090-2063-7704


Mail: kamakouza@cwo2.bai.ne.jp



http//blogs.yahoo.co.jp/kamagasakikouza                   


 


NPO釜ヶ崎支援機構


大阪市西成区萩之茶屋1-5-4 


電話06-6630-6060 FAX06-6630-9777






2018-19釜ヶ崎越冬闘争

49回釜ケ崎越冬闘争への協力要請
 
 
 いよいよ今年も本格的な冬がやってきました。暖冬になるという予報や求人数が例年よりも伸びていることなど、うれしい話もありますが、暖冬の年であっても餓死・凍死はありましたし、求人数が増えても、高齢の仲間には仕事が回ってくることはありません。
 越冬期間中ではありませんが、大阪府は来年度からのセンターの建て替え閉鎖にともない、センター清掃20人の削減とガードマン26人の削減と高齢日雇労働者特別就労事業(特掃)の人員削減をもくろんでいます。釜ヶ崎労働者が厳しい立場に置かれていることは何ら変わりがありません。
 
 センターの建て替え問題は、自らの営利のため事業拠点を創るため跡地を私たちから奪おうとする商業資本と労働施設を守ろうとする私たち労働者とのせめぎ合いであり、地域の発展を目指す人たちとの協働の場でもありました。西成特区構想発表から6年が経ち、「民営化」の名のもとに、市民の財産、労働者の財産を資本に売り飛ばそうとした悪徳政治家と御用役人、御用学者の目論見を打ち砕くことには成功しました。
 しかし、商業資本への売り渡しは阻止したものの差し迫る(年度末閉鎖)建て替え中のセンター利用者の問題(居場所機能の仮移転)や新センターの中身についてはまだまだこれからの攻防となります。
 
 私たちは釜ヶ崎へ行けば何とかなる」という想いに応え続けてきたこの街の良さ(多くの人たちの想い)=伝統を守ることによって、今この街に暮らすなかまと共にこれからも流れ着くであろうなかまたちを守っていければと思います。
 
今年の越冬闘争は目の前でなかまたちが餓死・凍死をするのを守るとともにこの街がすべての個人にとってやさしく住みやすい街となるように人権と平和を求めてそれに反するような行政施策、国の政治を見据えながらなかまたちの団結を創り出し、声を上げていく越冬闘争になればと願っています。
これまで同様皆様の温かいご支援をお願いいたします。
また、20181228日から201914日までの越冬期間中の現場でのご支援もよろしくお願いいたします。
 
■資金で協力
越冬闘争では、毎年70万~80万円の資金が必要となります。現在も、越冬実行委員会では、資金集めに奔走しております。厳しさを増すこの経済状況にあって、心苦しい限りではありますが、釜ヶ崎の運動・取り組みに関心を寄せる多くのみなさまに、資金協力をお願い した く思います。
 
【振込先】①みずほ銀行 難波支店 普通口座 1387094
釜ケ崎実行委員会代表山田実
 
②ゆうちょ銀行 記号141番号33722521
 
他金融機関から振り込みの場合】
 
③ゆうちょ銀行 店番418 普通預金3372252
 
④郵便振替口座009604108331
 
②③④は、名義:釜ケ崎実行委員会
 
■物資で協力
越冬闘争では、次のような物資が必要です。みなさまのご協力をお願いいたします。
□毎日の炊き出しに使う、米、もち米、お米券、調味料、野菜、その他の食料□寝場所、医療パトロールで使う、布団(敷布団、掛布団)、毛布類、寝袋
□冬の寒さをしのぐための、衣類 (成人男性用で、防寒着、カイロ、など)
□その他、石鹸、タオルなどの日常生活用品
 
物資の送付先】〒5570004大阪市西成区萩之茶屋197
49回釜ケ崎越冬闘争実行委員会(代表 山田 実)
電話:0666324273
 
49回釜ケ崎越冬闘争実行委員会



49回釜ケ崎越冬闘争 基調


 


 


 いよいよ今年も本格的な冬がやってきました。暖冬になるという予報や求人数が例年よりも伸びていることなど、うれしい話もありますが、暖冬の年であっても餓死・凍死はありましたし、求人数が増えても、高齢の仲間には仕事が回ってくることはありません。


 越冬期間中ではありませんが、大阪府は来年度からのセンターの建て替え閉鎖にともない、センター清掃20人の削減とガードマン26人の削減と高齢日雇労働者特別就労事業(特掃)の人員削減をもくろんでいます。釜ヶ崎労働者が厳しい立場に置かれていることは何ら変わりがありません。


 


世の中の動き


私たちをとり囲む日本の社会状況は矢継ぎ早に変化をしています。三期目の総裁当選を果たした安倍内閣はその圧倒的な議席数を背景に次々に大資本のための政策を打ち出し、国会審議もおざなりに強引な議会運営で議案をとおして行っています。今国会でも人権を無視し、企業のために大量の外国人労働者を労働力(もの)として輸入する奴隷労働法ともいえる法案をとおしたり、市民生活の根幹を支える水道事業を民間企業に売り渡そうとしています。外国人労働者に対する人権無視、奴隷的扱いは、国内の労働者に対する扱いとして労働市場に反映されるであろうことは明らかです。水道民営化も世界の例を見れば値上げや採算の取れない地域への供給停止など、市民生活に大きな影響を与えます。


国民の年金を使って企業の株価を操作してきた安倍政権は、ますます大企業、外国資本、森友-加計学園問題にみられるようなお友だち優遇政策を突っ走っています。


 


また、度重なる南北首脳会談、米朝首脳会談の開催によって東アジアが平和実現へ大きく動き出そうとしているときに、沖縄民衆の選挙による民意を無視して辺野古新基地を強行し土砂投入-工事強行を進めるとともに、拉致問題などで排外主義を煽りながら中・韓・朝鮮を敵視し、南西諸島への自衛隊基地建設・配備によって米国と一体となりアジア臨戦態勢を整えようとしています。


国内に向けては国民統合-挙国一致体制を創ろうと「道徳」教育の導入、憲法からの「人権」項目の削除と「国家のための個人」づくりと自衛隊の軍隊化の明記をめざし、改憲をもくろみ、天皇代替わりを機に天皇制を強化しようとしています。


 


こうした流れの中で、社会保障費はますます削られ、生活保護費の切り下げは莫大な兵器購入予算に変えられ、さらに消費税を10%に上げ困窮者を絞めつけようとしています。


 


釜ヶ崎をめぐる問題


 いよいよ今年度末にセンターが閉鎖され、建て替え工事が始まろうとしています。


センターの建て替え問題は、自らの営利のため事業拠点を創るため跡地を私たちから奪おうとする商業資本と労働施設を守ろうとする私たち労働者とのせめぎ合いであり、地域の発展を目指す人たちとの協働の場でもあります。センター建て替えにともなう街づくりはこの間大阪の行政当局が悪徳政治家と御用役人、御用学者が進めてきている「民営化」の名の下に市民の財産、労働者の財産を資本に売り飛ばそうとする目論見との闘いです。


彼らの好きなように街づくりが進められれば、野宿をせざるを得ないなかまたちは排除され、生活保護のなかまや建設労働で生計を立てている仲間も散り散りに追い立てられ、福祉施設飯場へ囲い込みを強いられるようになるかと思われます。


 


 私たちはこの間の闘いで、労働施設(あいりんセンター)の商業資本への売り渡しは阻止したものの差し迫る(年度末閉鎖)建て替え中のセンター利用者の問題(居場所機能の仮移転)や新センターの中身についてはまだまだ見えてきてはいません。


 国(あいりん職安)は職業紹介をすると言いながら、従来通り800(認定時間)からしか施設を開けようとせず、労働センター(大阪府)500から開けるものの狭い仮移転先以外に労働者に待機場所を提供しようとしていません。そして、センターを居場所・生活場所とせざるを得ない利用者たちに一番責任を持つべき大阪市は既存の施設(禁酒の館?)の活用と生活保護への誘導を強化すると、従来の施策から踏み出すことの無いまま住民の意見を聞くべきエリアマネジメント会議を中断してしまいました。


 


 さらには、大阪府に至ってはセンター閉鎖により就労対策である特別清掃事業の「センター清掃」が必要無くなったと特掃20名分の削減を発表しました。特掃は就労対策であり、センターの掃除自体が目的でないにもかかわらず特掃の目的を無視した暴挙と言わざるを得ません。これもゼネコンや大資本を儲けさせようとする大阪の悪徳政治家たちが '25大阪万博なるものを誘致し、その資金作りのための削減なのでしょうか。‘70万博のためにつくった労働力供給基地「釜ヶ崎」の後始末もできないうちに万博を行い再度同じ轍(集めた労働者の使い捨て)を踏むなど考えられない暴挙です。


 まず、センター建て替え、街づくりの過程で行き場を失う失業労働者の問題を解決する=センターの居場所機能の仮移転問題を解決すべきです。これが今越冬闘争の中では大きな課題です。


 


 そして、私たちは釜ヶ崎へ行けば何とかなる」という想いに応え続けてきたこの街の良さ、多くの人たちの想いを守ることによって、今この街に暮らすなかまとともに、これからも流れ着くであろうなかまたちがこの街で再起ができる、あるいはこの街なら排除されることも無く安心して暮らせると思えるような街となってくれればと思います。


 


この間の越冬闘争や夏まつりでのなかまたちへのアンケートではいろんな意見が出てきました。


もっと仕事が見つけやすい労働施設。講習事業のできるセンター。


建設日雇だけで無い職業紹介。高齢者でも働ける仕事の紹介。


若者への仕事(建設労働以外)