第45回釜ヶ崎越冬闘争の概要

今年(ことし)の越冬(えっとう)闘争(とうそう)は
釜ヶ崎(かまがさき)の年末(ねんまつ)年始(ねんし)は行政(ぎょうせい)機関(きかん)、医療(いりょう)機関(きかん)、各種(かくしゅ)相談(そうだん)機関(きかん)、シェルターも閉鎖(へいさ)されてしまいます。越冬(えっとう)闘争(とうそう)はこの期間(きかん)を「一人(ひとり)の餓死(がし)・凍死者(とうししゃ)を出す(だす)な! 」を合言葉(あいことば)に1970年(ねん)に取り組み(とりくみ)を始(はじ)め今回(こんかい)で45回目(かいめ)となります。今年(ことし)から南港(なんこう)の臨時(りんじ)宿泊所(しゅくはくしょ)が廃(はい)止され(しされ)地(ち)域内(いきない)を中心(ちゅうしん)に越年(えつねん)対策(たいさく)が行(おこな)われることになり昨年(さくねん)まで南港(なんこう)に行って(いって)いた約(やく)500人(にん)の仲間(なかま)が地(ち)域内(いきない)で年末(ねんまつ)年始(ねんし)を過(す)ごせるようになりました。萩(はぎ)ノ(の)茶屋(ちゃや)新(しん)シェルターの建設(けんせつ)が今年(ことし)は間(ま)に合わず(あわず)宿泊所(しゅくはくしょ)は三(さん)徳(とく)ケアセンター、自彊館(じきょうかん)本館(ほんかん)、南(みなみ)シェルター、第二港(だいにこう)晴寮(せいりょう)(港区(みなとく))に分散(ぶんさん)しての入所(にゅうしょ)となります。また「あいりん総合(そうごう)センター」(あいりん職安(しょくあん)、西成(にしなり)労働(ろうどう)福祉(ふくし)センター、社会(しゃかい)医療(いりょう)センター、市営(しえい)住宅(じゅうたく))の建て替え(たてかえ)問題(もんだい)や現在(げんざい)進行形(しんこうけい)の西成(にしなり)特(とっ)区(く)構想(こうそう)にどう関わって(かかわって)行(い)くのか、どう対抗(たいこう)していくのか、という課題(かだい)も抱えて(かかえて)の越冬(えっとう)となります。
越冬(えっとう)闘争(とうそう)実行(じっこう)委員会(いいんかい)は釜ヶ崎(かまがさき)のさまざまな課題(かだい)に日々(ひび)関(かか)わっている諸団体(しょだんたい)・個人(こじん)が中心(ちゅうしん)となって運営(うんえい)されています。
 越冬(えっとう)期間(きかん)の取り組み(とりくみ)についてはこのパンフで紹介(しょうかい)されていますので参考(さんこう)にしてください。
越冬(えっとう)期間(きかん)の取り組み(とりくみ)
☆布団(ふとん)敷き(しき)と警備(けいび)(集団(しゅうだん)野営(やえい))☆
12/28~1/5朝(あさ)まで 社会(しゃかい)医療(いりょう)センター軒下(のきした)
 野宿(のじゅく)をせざるを得(え)ない人(ひと)たちの大きな(おおきな)心配(しんぱい)の一つ(ひとつ)に、通行人(つうこうにん)からの嫌(いや)がらせや、若者(わかもの)からの襲撃(しゅうげき)の恐怖(きょうふ)があります。今年(ことし)は南港(なんこう)での臨泊(りんぱく)から地(ち)域内(いきない)を中心(ちゅうしん)とした越年(えつねん)対策(たいさく)となりますが社会(しゃかい)医療(いりょう)センター軒下(のきした)での集団(しゅうだん)野営(やえい)は継続(けいぞく)します。
☆炊き出し(たきだし)☆ 12/28~1/4 夜(よる)6(6)時(じ)頃(ころ)配食(はいしょく) 場所(ばしょ) 三角(さんかく)公園(こうえん)
 日替わり(ひがわり)メニューで毎日(まいにち)暖かい(あたたかい)食事(しょくじ)を提供(ていきょう)します。2日の朝(あさ)には三角(さんかく)公園(こうえん)でもちつきも行(おこ)ないます。
☆人民(じんみん)パトロール
12/30~1/3 夜(よる)8(8)時(じ)三角(さんかく)公園(こうえん)出発(しゅっぱつ)~10(10)時(じ)頃(ころ)社会(しゃかい)医療(いりょう)センター着(ちゃく)
 日ごと(ひごと)に地区内(ちくない)、難波(なんば)、梅田(うめだ)、天(てん)王子(おうじ)、日本橋(にほんばし)を回(まわ)ります。野宿(のじゅく)を強いられて(しいられて)いる仲間(なかま)に越冬(えっとう)闘争(とうそう)の情報(じょうほう)を提供(ていきょう)するとともに、街(まち)を歩く(あるく)人(ひと)たちに越冬(えっとう)闘争(とうそう)への理解(りかい)と協力(きょうりょく)を求め(もとめ)ます。ステージ終了(しゅうりょう)後(ご)三角(さんかく)公園(こうえん)を出発(しゅっぱつ)します。
☆臨時(りんじ)宿泊所(しゅくはくしょ) 受付(うけつけ)監視(かんし)と相談(そうだん)☆
12月29日(月)午前中(ごぜんちゅう) 大阪市(おおさかし)保健(ほけん)福祉(ふくし)センター分館(ぶんかん)(旧(きゅう)市(し)更相(こうそう))前(まえ)
臨時(りんじ)宿泊所(しゅくはくしょ)への入所(にゅうしょ)面接(めんせつ)で不当(ふとう)な入所(にゅうしょ)拒否(きょひ)などが行わ(おこなわ)れないよう見守る(みまもる)とともに相談(そうだん)、アンケートも行ない(おこない)ます。
☆医療(いりょう)パトロール☆12/28~1/4 夜(よる)9(9)時(じ)45(45)分(ふん)~11(11)時半(じはん)頃(ころ)
社会(しゃかい)医療(いりょう)センター前(まえ)集合(しゅうごう)
 地区(ちく)内外(ないがい)で野宿(のじゅく)を強い(しい)られている仲間(なかま)に防寒(ぼうかん)具(ぐ)等(とう)を提供(ていきょう)しながら健康(けんこう)状態(じょうたい)を確認(かくにん)して回り(まわり)ます。緊急(きんきゅう)の場合(ばあい)には医療(いりょう)機関(きかん)への引き継ぎ(ひきつぎ)も行ない(おこない)ます。
☆「日刊(にっかん)越冬(えっとう)」の配布(はいふ)☆12/28~1/5(予定(よてい))
炊き出し(たきだし)、パトロール、センター情宣(じょうせん)等(とう)で連日(れんじつ)の越冬(えっとう)闘争(とうそう)の取り組み(とりくみ)とともに釜ヶ崎(かまがさき)を取り巻く(とりまく)現状(げんじょう)を伝え(つたえ)ていきます。
☆お礼(おれい)まいり☆ 1月5日(月) 朝(あさ)7(7)時(じ)センター集合(しゅうごう)
 行政(ぎょうせい)の仕事(しごと)始め(はじめ)の5日、大阪市(おおさかし)・大阪府(おおさかふ)に要求書(ようきゅうしょ)を提出(ていしゅつ)します。三角(さんかく)公園(こうえん)で朝食(ちょうしょく)をとった後(あと)、大型(おおがた)バス(勝利号(しょうりごう))で出発(しゅっぱつ)します。
越冬(えっとう)まつりの案内(あんない)
◎のど自慢(じまん)大会(たいかい)◎
12月31日17:30~18:40頃(ころ)(予定(よてい))
晦日(おおみそか)の夕方(ゆうがた)、三角(さんかく)公園(こうえん)ステージで今年(ことし)の唄い納め(うたいおさめ)をしてみませんか。例年(れいねん)通り(どおり)僧侶(そうりょ)の杉本(すぎもと)さんがアコーディオン伴奏(ばんそう)をしてくれます。人数(にんずう)に限り(かぎり)があるので歌い(うたい)たい人(ひと)は司会者(しかいしゃ)からアナウンスがあったらステージ脇(わき)に集まって(あつまって)ください。
◎卓球(たっきゅう)大会(たいかい)◎ 
1月1日13時~
 卓球(たっきゅう)経験者(けいけんしゃ)、未経験者(みけいけんしゃ)は問いま(といま)せん。羽子板(はごいた)をラケットに持ち替えて(もちかえて)、今年(ことし)一年(いちねん)の健康(けんこう)を祈って(いのって)元旦(がんたん)から羽根つき(はねつき)気分(きぶん)のピンポンで体(からだ)を動かし(うごかし)ましょう。
◎もちつき大会(たいかい)◎ 1月2日 朝(あさ)9時~  あなたは餅(もち)をつく人(ひと)? 食べる(たべる)人(ひと)? みんなでお腹いっぱい(おなかいっぱい)楽しみ(たのしみ)ましょう。
ソフトボール大会(たいかい)◎ 
1月3日 13時~
 三角(さんかく)公園(こうえん)なので三角(さんかく)ベースになります。集った(あつまった)メンバーでチーム分け(わけ)、打順(だじゅん)、ポジション、キャプテン決めて(きめて)試合(しあい)をします。老若(ろうにゃく)男女(なんにょ)出場(しゅつじょう)自由(じゆう)、特別(とくべつ)ルール連発(れんぱつ)、代打(だいだ)だけの出場(しゅつじょう)もOK、試合(しあい)終了後(しゅうりょうご)には不思議(ふしぎ)な連帯感(れんたいかん)が生まれ(うまれ)ます。
◎越冬(えっとう)ステージライブ◎ 12/30~1/3
 ステージでは越冬(えっとう)闘争(とうそう)に理解(りかい)・共感(きょうかん)した約(やく)40(40)組(くみ)のアーティストが出演(しゅつえん)します。演歌(えんか)、フォーク、ロック、ブルース、ボサノバ、ラップ、民謡(みんよう)、三(さん)線(しん)、エイサー、空手(からて)の演(えん)武(ぶ)と色(いろ)とりどりの唄(うた)・演奏(えんそう)、パフォーマンスが繰り広げ(くりひろげ)られます。詳しく(くわしく)はステージスケジュールをご覧(ごらん)下さい(ください)。
 またステージでは日頃(ひごろ)釜ヶ崎(かまがさき)で活動(かつどう)している団体(だんたい)・個人(こじん)からのアピールもあります。釜ヶ崎(かまがさき)を暮らす(くらす)上(うえ)で大切(たいせつ)な情報(じょうほう)なので耳(みみ)を傾けて(かたむけて)下さい(ください)。

越冬(えっとう)本部(ほんぶ)・受付(うけつけ)
越冬(えっとう)まつりの期間中(きかんちゅう)(12/30~1/3)、三角(さんかく)公園(こうえん)に越冬(えっとう)本部(ほんぶ)・受付(うけつけ)を設け(もうけ)ています。越冬(えっとう)の案内(あんない)パンフ、ステージスケジュール、釜ヶ崎(かまがさき)で生活(せいかつ)に困った(こまった)時(とき)に役立つ(やくだつ)冊子(さっし)「みちしるべ」等(とう)を配布(はいふ)しています。落し物(おとしもの)、急(きゅう)なケガ・体調(たいちょう)不良(ふりょう)への緊急(きんきゅう)対応(たいおう)もします。本部(ほんぶ)にはカンパ箱(ばこ)も設置(せっち)しています。越冬(えっとう)闘争(とうそう)はすべて団体(だんたい)・個人(こじん)のカンパでまかなわれていますのでよろしくご協力(きょうりょく)をお願い(おねがい)します。
 また、本部席(ほんぶせき)近く(ちかく)には越冬(えっとう)掲示版(けいじばん)が設置(せっち)されています。釜ヶ崎(かまがさき)の諸問題(しょもんだい)に関わる(かかわる)各団体(かくだんたい)、個人(こじん)の主張(しゅちょう)が掲示(けいじ)されていますのでぜひご覧(らん)ください。掲示(けいじ)希望(きぼう)の方(かた)は越冬(えっとう)実(じつ)、もしくは本部席(ほんぶせき)にお問い合わせ(おといあわせ)ください。 
 
期間(きかん)・時間外(じかんがい)のお問い合わせ(おといあわせ)は下記(かき)まで
大阪市(おおさかし)西成区(にしなりく)萩(はぎ)ノ(の)茶屋(ちゃや)1-9-7 電話(でんわ)06-6632-4273
第45回(だい45かい)釜ヶ崎(かまがさき)越冬(えっとう)闘争(とうそう)実行(じっこう)委員会(いいんかい)(代表(だいひょう) 山田(やまだ)實(みのる))