2014年第43回釜ヶ崎夏祭りのご案内(呼びかけ)
2014年・夏 第43回釜ヶ崎夏まつりへの参加・支援要請
釜ヶ崎の夏まつりも、今年で43回目を数えることになりました。こうして長い間続けてこられたのも、釜ヶ崎労働者および多くの支援の皆さんの、夏まつりに寄せる思いのたまものと感謝しております。今年も釜ヶ崎三角公園で、8月12日(前夜祭)~15日まで、労働者とともに、まつりを盛り上げていきたいと思っております。
釜ヶ崎夏まつりは、1972年に第1回が行われ、以来、とぎれることなく続けられ、手作りのまつりとして釜の労働者の間に定着してきました。この夏まつりは、単身の多い釜の労働者にとっては、いわば、ふるさとでのお盆のような行事として親しまれてきました。また、夏まつりの期間中、公園には祭壇が設けられ、最終日には、亡くなった多くの仲間の追悼も行われてきました。長い間、釜ヶ崎夏まつりが歴史を刻んできたのは、労働者の、夏まつりに寄せる、そういう思いがこもったものでもあったからと思います。
今年の夏まつりは、加藤登紀子さんが参加してくれるなど、たくさんのミュージシャン・演歌歌手・芸人さんなども参加してくれ、のど自慢大会、スイカ割り、つなひき、相撲大会、更にはたくさんの手作り屋台など、そして盆踊り。そして仕事にアブレ金のない仲間にもアルミ缶と交換する「釜マネー」や炊き出しなども準備され、ふるさとの家では映画上映会も行われます。夏まつり催しも釜ヶ崎の文化として、すっかり定着してきました。
今年の夏まつりは、安倍政権の暴走が止まらない社会情勢の中で行われます。
昨年末、特定秘密保護法を強引に成立させ、4月には消費税の8%への増税、そして集団的自衛権の行使容認へと踏み込みました。また、こうした攻撃とあわせて「河野談話」の見直しに見られる様な歴史の改ざん、また「残業ゼロ法案」、アベノミクスに見られる旧態依然たるバラマキ、円安、インフレの誘導によって、みせかけの「景気回復」を演出しながら、「戦争のできる国家」への道を突き進んでいます。集団的自衛権の行使で戦争をする国家になったのです。
またTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)も、その内容を国民に示されないまま強引にすすめられています。更には原発問題でも「新エネルギー戦略」において原発を「重要なベースロード電源」と位置づけ、原発推進へと突き進んでいます。
福島原発事故は「収束」などしていません。「汚染水対策」はまったく先が見えない状態です。事故の原因が究明されていません。13万人の人々が帰宅できない状態が続いています。
釜ヶ崎においては「西成特区構想」に基づいた諸施策が具体的に始まっています。
しかし、釜ヶ崎の主人公である労働者の声(要求)を切り捨てて進められようとしています。
その象徴的な問題が「センター問題」です。1970年に建設された「センター」は不十分ではありましたが、就労・生活という釜ヶ崎労働者にとっては最も重要な問題に対して、重要な役割をはたしてきました。「耐震強度」を問題とした「改修」がいつの間にか「特区」における「再開発」の中で「移転」へとすり替えられようとしています。
私たちはこうした現地住民の大多数を占める労働者の声を抜きにした「再開発」に反対です。センター機能を奪われることに対しては闘っていきたいと考えています。
釜ヶ崎の失業-野宿の問題は就労の問題です。「景気の回復」「建設業の人手不足」の中でも、釜ヶ崎労働者わけても高齢で野宿を強いられる仲間には仕事がありません。シェルターを利用し、炊き出しに並び、アルミ缶を集め、そして「特掃」で「なんとか生き抜いている」というのが実情です。社会的(公的)就労の拡大でしか問題は解決しないことは、明らかです。
全ての仲間の皆さん!
釜ヶ崎も社会全体も大きく変わろうとしています。反動攻勢に対する抵抗闘争だけでは(それ自体は必要ですが)敵の攻撃打ち破ることはできません。アジア,沖縄民衆をはじめ、原発再稼働阻止を闘う仲間、全ての仲間との団結、連帯を深め、更に議論を深め、「安心して働き生活できる社会」へと進んでいきたいと考えています。
釜ヶ崎労働者が大いに楽しみ団結を打ち固めるものとして、更には全国の闘う仲間との結びつきを強める場として「第43回夏まつり」の成功を考えています。
ぜひ 参加をお願いしたいと思います。
資金協力のお願いです。
さて、夏まつりは、これまでも多くの方々のカンパ金によって運営して参りました。
ありがとうございます。実行委員会でも自前の財源確保の努力はしておりますが、今回の夏まつりもこれまでと変わらず、釜ヶ崎の運動、とりくみに関心を寄せる多くの支援の皆さんに、資金協力のお願いをしたいと思います。まつり当日は本部席にもカンパ箱を用意してあります。よろしくお願いいたします。
第43回釜ヶ崎夏まつり実行委員会 実行委員長 山田 實
06-6632-4273
【振込先】
② ゆうちょ銀行 記号141 番号 33722521
【他金融機関から振り込みの場合】
③ ゆうちょ銀行 店番418 普通預金 3372252
④ 郵便振替口座 00960-4-108331 ※②③④は 名義 釜ヶ崎実行委員会
『物資カンパ届け先』
第43回釜ヶ崎夏祭スローガン
釜ヶ崎労働者を抜きにした「再開発」を許さない!
・野宿をさせるな!仕事をよこせ!
・社会的(公的)就労のしくみを拡大し、だれでも働いてメシが喰える様にしろ!
特掃予算を増やし、週3回以上働けるようにしろ!
55歳以下の仲間の仕事のしくみをつくれ!
・生活保護法改悪反対!「就労指導」に名を借りた締め付け、打ち切りを許さない!
・センター移転反対!オレたちからセンター機能を奪うな!
・歴史の改ざん、排外主義と闘うぞ!「河野談話」の見直し反対!
オスプレイの飛行訓練反対!
京都経ケ岬Xバンドレーダー基地建設着工弾劾!
・アジア、沖縄民衆と連帯して闘うぞ!
普天間基地を直ちに返還しろ!
辺野古新基地建設反対!高江ヘリパット建設を許さない!
在日米運基地を一掃するぞ!
・ピンハネと責任のがれの重層的下請け構造解体!
・労働者、住民を被曝させるな!
・TPP反対! 消費税の更なる増税を許さない!
・えん罪=権力犯罪を許さない!
狭山事件 東京高裁はただちに再審を開始しろ!
検察は全ての証拠を開示しろ!
安心して働き生活できる釜ヶ崎を実現しよう!
釜ヶ崎労働者は団結して闘うぞ!